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ターニングセンタとは|ターニングセンタ(複合加工機)と工程集約メリットを紹介

ターニングセンタとは|ターニングセンタ(複合加工機)と工程集約メリットを紹介

更新日:
2021/06/17 ( 2020/05/18 公開) 編集者:甲斐 智
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切削 | 工作機械 | 旋削 | 除去加工 |
       

ターニングセンタは「NC旋盤」をベースに、「マシニングセンタ」の機能を融合させた、NC工作機械のひとつです。

複合加工機ともよばれ、 2~3台の工作機械で行う複数の加工を1台に集約 することができます。

この記事では、工程集約や効率化のニーズに応えるため急速に進化している「ターニングセンタ」について紹介しています。

工作機械とターニングセンタについて|コメント
ワークの複雑化や納期短縮にともない、工程集約ニーズが高まっています!

ターニングセンタってどんな機械?

ターニングセンタは「NC旋盤」をベースに、「マシニングセンタ」の機能を融合させた、NC工作機械です。

ターニングセンタ:
旋盤を複合化したNC工作機械です。
NC旋盤の機能をより高め、多くの工具を備え、旋削加工の他に工具を自動で交換できる回転工具主軸を持ち、フライス削り、穴あけ等の加工も行うことができます。
引用元:日本工作機械工業会「ターニングセンタ」
工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタってどんな機械?

タレット(旋回式の刃物台)に、フライスエンドミルドリルなどの回転工具を装備。
1回のチャッキングで、旋削加工からフライス加工まで効率よく行うことができます。

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタってどんな機械?
工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタってどんな機械?

英語では、〔CNC Turning Center〕と表記されます。

ターニングセンタのメリット

ターニングセンタは、1回の段取り(ワークの取り付け)で、さまざまな加工ができるため、さまざまなメリットがあります。

ターニングセンタで、加工精度が向上

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタで、加工精度が向上

加工ワークのつかみ直しによる位置ズレがないので、加工精度が低下しません。
段取りにかかるサイクルタイムが減るため、生産性がおおきく向上します。

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタで、加工精度が向上

2台のチャックを搭載した対向主軸タイプでは、2個のワークの同時加工や、加工ワークの持ち替えによる「背面加工」ができます。

ターニングセンタで、完全自動化が実現

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタで、完全自動化が実現

バーフィーダー(自動棒材供給装置)や、産業用ロボットによる「自動ワーク交換」を活用することで、長時間の自動無人運転ができます。

ターニングセンタでできる加工

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタでできる加工

ターニングセンタでは旋削加工からフライス加工まで、1台の機械でさまざまな加工ができます。

またユニバーサルヘッド(交換式の旋回工具)を搭載することで、複雑な5軸加工にも対応できます。

旋削加工
ワークを回転させて削る除去加工法
「旋削加工」について解説
フライス加工
工具を回転させて削る除去加工法
「フライス加工」について解説
穴あけ、リーマ、タップ加工
穴あけやネジ切りで使われる除去加工法
「穴あけ、リーマ、タップ加工」について解説
中ぐり加工
穴をおおきく広げる除去加工法
「中ぐり加工」について解説

ターニングセンタで使われる測定センサ

タッチプローブ

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタで使われる測定センサ
写真は、マシニングセンタでの使用例

タッチプローブは、加工後のワークのL寸(長さ)の計測や、 主軸の熱変異の補正などにも使われます。

工作機械とターニングセンタについて|タッチプローブについて
あわせて読みたい

複合加工機(ターニングセンタ)の種類について

複合加工機には「NC旋盤」ベースと「マシニングセンタ」ベースの2種類があります。

明確な定義はありませんが、従来の工作機械をベースに主軸を追加し工程集約したものが「複合加工機」とよばれています。

NC旋盤ベースの複合加工機(ターニングセンタ)

工作機械とターニングセンタについて|NC旋盤ベースの複合加工機(ターニングセンタ)

NC旋盤をベースに、ドリルフライスなどの回転軸を追加したものです。
丸ものやシャフトなど、円筒状のワークが得意です。

タレット(刃物台)にあらかじめ複数の工具を割り付けることができるため、工具交換の時間が短縮できます。

マシニングセンタベースの複合加工機

工作機械とターニングセンタについて|マシニングセンタベースの複合加工機

マシニングセンタをベースに、回転テーブルなどの回転軸を追加したものです。
角ものや大物ワークなど、立体的なワークが得意です。

5軸加工機としても使われ、加工面の多い金型加工にも効果を発揮します。

ターニングセンタの代表的なメーカー

工作機械とターニングセンタについて|ターニングセンタの代表的なメーカー

ワークの複雑化やリードタイム短縮にともない、工程集約ニーズが高まっています。
工作機械メーカーでは、それぞれの得意分野を活かした複合加工機の開発が進んでいます。

自動部品加工などの生産現場で多く使われている「ターニングセンタ」のメーカーを、一部ご紹介します。

〈ターニングセンタの関連メーカー〉

(株)オーエム製作所 立形ターニングセンタ など
オークマ(株) 超複合加工機 など
芝浦機械(株)(旧社名:東芝機械) 立旋盤ターニングセンタ など
(株)タカハシキカイ 2スピンドル精密ターニングセンタ など
(株)滝澤鉄工所 工具主軸型複合加工機 など
(株)ツガミ 5軸同時制御ターニングセンタ など
DMG森精機(株) 並行2スピンドルターニングセンタ など
中村留精密工業(株) タレット型複合加工機 など
ハース(Haas)- アメリカ ミーリング機能付きCNC旋盤 など
村田機械(株) 対向2軸CNCターニングセンタ など
ヤマザキマザック(株) ハイブリッド複合加工機 など
◎五十音順・敬称略
※メーカーについて 本サイトの独自調査によりピックアップしています。
特定のメーカーをPRしたり、推奨するものではありません。
掲載希望や掲載に問題がありましたら、こちらよりお知らせください。

ターニングセンタとは?まとめ

この記事では、「複合加工機」とよばれるターニングセンタについて紹介しました。

ターニングセンタは高機能化が進み、「研磨加工」や「歯車加工」にまで用途が拡大しています。
また自動車部品などの生産現場では、産業用ロボットとの組み合わせによる自動化ラインに続々と導入されています。

本記事が、ターニングセンタを知る「はじめのいっぽ」となればうれしいです。

この記事の編集者・プロフィール

甲斐 智(KAI Satoshi)

甲斐 智(KAI Satoshi)

1979年 神戸生まれ
多摩美術大学修了後、工作機械周辺機器メーカーの販売促進部門
14年以上に渡り、工作機械業界・FA業界のWebマーケティングに携わる
技術専門誌への寄稿など
科学技術振興機構「J-GLOBAL」登録


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