EMOとは?世界最大の工作機械展EMO(ドイツ・イタリア)を紹介
- 更新日:
- 2022/09/03 (公開日: 2020/05/11 ) 著者: 甲斐 智
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EMO(エモ)は、2年に1回、ヨーロッパで開催される 「世界四大」工作機械見本市のひとつ です。
ドイツやイタリアをはじめ、世界中の工作機械メーカーや周辺機器メーカーが、EMOで新製品を発表。世界最大の「工作機械展示会」として知られています。
この記事では、意外と知られていないEMOの開催国(ドイツ・イタリア)や、開催スケジュールについて紹介します。
EMOってどんな展示会?
EMO(エモ)は、世界最大の「工作機械展示会」で、フランス語の〈Exposition Mondiale de la Machine-Outil〉(世界工作機械展)の略称です。
2年に1回、ヨーロッパで開催される「世界四大 工作機械見本市」のひとつで、1975年から、製造業が盛んなドイツ・イタリアで交互に開催されています。
開催地
- ドイツ(ハノーバー)開催:EMO Hannover
- イタリア(ミラノ)開催:EMO MILANO
近年では、ドイツ(ハノーバー)の国際展示会場「ハノーバーメッセ」で開催されることが多く、世界各地から2,000社あまりの工作機械関連メーカーが出展。
2017年実績引用元: JETRO「EMO Hannover 2019」
来場者数 : 130000人
出展社数 : 2200社
過去の実績は同時開催/併催展を含む場合もあります。
「NC工作機械」はもちろん、プレス機械・ツーリング・切削工具・センサなど、金属加工のあらゆる最新技術が世界中から集まり、13万以上のエンジニアが訪れます。
ものづくりが盛んな北ドイツの工業都市です。
EMO Hannover 概要
名称 | 欧州工作機械展 |
---|---|
略称 | EMO |
会期 | 奇数年の10月~11月ごろ (イタリアとの交互開催) |
会場 | ハノーバーメッセ(ドイツ ハノーバー) |
主催者 | VDWドイツ工作機械工業会 |
入場料 | 有料(ビジター登録が必要です) |
公式サイト | https://www.emo-hannover.de |
EMO MILANO 概要
名称 | 欧州工作機械展 |
---|---|
略称 | EMO |
会期 | 奇数年の10月~11月ごろ (ドイツとの交互開催) |
会場 | フィエラミラノ(イタリア ミラノ) |
主催者 | EFIM |
入場料 | 有料(ビジター登録が必要です) |
公式サイト | https://emo-milano.com/ |
EMOの特色
EMO Hannover 2019 のテーマは「明日の製造業を動かすスマートテクノロジー」。
インダストリー4.0をはじめ、3D金属プリンタによる積層造形技術や、5Gによる高速通信など、スマートファクトリーのための最新テクノロージーが集結しました。
EMOはJIMTOFなどの日本の工作機械見本市とくらべ、落ち着いた雰囲気が特徴で、ワインやビールでおもてなしをするブースも数多くあります。
ブースには営業スタッフだけでなく、自社技術に精通した技術エンジニアもいるため、その場で技術相談ができるのも特徴です。
業界団体やコミュニティーの場として、来場者同士の交流も盛んです。
EMOと「世界四大」工作機械見本市について
世界四大工作機械見本市は、世界を代表する「工作機械見本市」の総称です。
ヨーロッパのEMOをはじめ、日本・アメリカ・中国で開催されています。
〈世界四大工作機械見本市〉
EMOの入場方法は?無料招待券の入手方法
EMOの入場は事前のビジター登録が必要です。
ビジター登録は公式WEBサイトから行うことができます。
EMO Hannover:https://www.emo-hannover.de
EMO MILANO:https://emo-milano.com/
EMOの時期になると、たくさんの旅行会社が「視察ツアー」を売り出しします。
会場は空港から離れており、近隣ホテルもすべて埋まってしまうため、ツアーでの参加がおすすめです。
EMOとは?まとめ
この記事では、世界最大の工作機械展「EMO」の意外と知られていない開催国(ドイツ・イタリア)について紹介しました。
参加する機会の少ない海外展示会ですが、EMOは金属加工エンジニアなら一度は訪れてみた展示会のひとつではないでしょうか。
本記事が、今後の展示会選びの参考になればうれしいです。