
フォーミングマシン – フォーミングマシンの特徴と工程を解説
- 更新日:
- 2025/02/07 (公開日: 2020/08/18 ) 著者: 甲斐 智
フォーミングマシンは、さまざまな加工ユニットを連結した「プレス機械」のひとつです。
フォーミングマシンでつくられた金属部品は、自動車をはじめ、家電や建材などさまざまな分野で使われています。
この記事では「フォーミングマシン」の仕組みや工程、メリットを解説します。

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この記事の目次
フォーミングマシンってどんな機械?
フォーミングマシンは、材料のフィード装置・スタンピング装置・フォーミング装置などのユニットを連結した「プレス機械」です。

せん断・プレス・曲げなどの一連の「塑性加工」を連続で行い、ワイヤーや板材からバネ・コイルなどの部品を大量生産することができます。
工程集約と歩留まり向上で、大きくコストダウンすることができます。

なかでも線材やバネの製造に特化したフォーミングマシンは、「ワイヤーフォーミングマシン」ともよばれます。
ワイヤーフォーミングマシンとは:引用元: 鍛圧機械とは? – 鍛造・転造機
多工程の線材や棒鋼材の引き抜き、伸線、撚線を行う成形機です。
フォーミングマシンの工程
フォーミングマシンは低い力で自在に加工することができ、パンチの形状や順番を任意に設計できるため、加工の自由度が大幅にあがります。
1)フィード装置による送り

線材や板材など、材料となるワークを一定のピッチで供給します。
2)スタンピング装置による加工

3)フォーミング装置による加工

複数の曲げパンチによって、複雑な曲げや3次元の立体に成形し、最後に切りはなします。
フォーミングマシンのメリット

フォーミングマシンとは?まとめ
この記事では、フォーミングマシンの工程と、フォーミング加工のメリットについて解説しました。
大量生産の代名詞のフォーミングマシンですが、単純な部品だけでなく、複雑な精密部品の生産もできるように進化しています。
本記事が、加工の選定の参考のひとつになればうれしいです。