静電気除去ハイパワーノズルで静電気による樹脂切粉の付着を防止
- 更新日:
- 2024/08/27 (公開日: 2024/01/10 ) 著者: 甲斐 智
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この改善事例のポイント
改善前マシニングセンタによる樹脂加工のお悩み
射出成形の試作など一品ものの樹脂製品は、マシニングセンタで削り出されます。
しかし、ワークと刃物の摩擦で静電気が大量発生し、ツールホルダーやノズル、機内の壁面に樹脂の切粉が付着してしまうことがありました。静電気で張り付いた切粉は、エアーで飛ばしてもなかな除去できず、吹き飛ばしても再付着してしまいます。
加工後は機内の切粉をすべて掃除する必要があり、次の加工の段取りに時間がかかってしまうため、いかに静電気を除去するかが課題となっていました。
〈改善前のお悩み〉
- 機内の壁面に樹脂の切粉が付着してしまう
- 切粉の掃除で段取りに時間がかかる
改善後静電気除去ハイパワーノズルのよる除電で、切粉の付着を防止
樹脂切削はドライ加工で行われるため、一般的な静電除去装置では、大量に発生する静電気の除電が間に合わないことがありました。そこで採用されているのが、ベッセルの「静電気除去ハイパワーノズル」です。
静電気除去ハイパワーノズルは、帯電量の多いワークに最適なパワフルタイプのイオナイザー。刃物とワークに向けてイオン化エアを直接噴射することで、大きな帯電が発生する前に確実に除電することができます。
〈改善後の効果〉
- 樹脂切削時の静電気を確実に除電
- 切粉清掃の手間を大幅に減らし、生産性が向上
部品の軽量化やコストダウンのため、鉄から樹脂へ置き換えるケースが増えており、静電気によるトラブルも増加しています。試作や小ロット加工の現場にもおすすめです。(編集部)
静電気除去の提案製品
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