
テレスコカバー内部への切粉侵入を防ぎラインストップを防止
- 更新日:
- 2025/02/07 (公開日: 2023/03/31 ) 著者: 甲斐 智
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この改善事例のポイント
改善前テレスコカバー内部への切粉侵入のお悩み
工作機械のテレスコカバーに使われているワイパー(テレスコシール)は、ゴム製のものが一般的です。しかしゴム製ワイパーはクーラントで膨潤(ぼうじゅん)※してしまい、割れてしまって切粉が侵入してしまうことがありました。
ゴム製ワイパーは摩擦抵抗が高いため、テレスコカバーの摺動に耐えられずめくれてしまい、そこから切粉が侵入してしまうことも。テレスコカバーの内部に切粉が侵入すると、ボールねじや軸部品の故障につながり、ラインストップの原因となってしまいます。
※膨潤とは:ゴムが液体を吸収して膨張してしまう現象
〈改善前のお悩み〉
- ワイパーが、クーラントで膨潤して割れてしまう
- ワイパーが、テレスコカバーの摺動でめくれてしまう
改善後耐久性の高いウレタン製ワイパーブレードで、切粉の侵入を防止

テレスコシールは、テレスコカバーの摺動部のスキマをシールする重要な部品です。機械内部への切粉の侵入と軸部品の故障を防ぐ、大切な役割を担っています。一般的にゴム製のワイパーは、クーラントによる劣化が早く、さらにシール性を確保しようと押し込むと、めくれやすくなる課題がありました。
そこで注目されているのが、バンドー化学のウレタン製ワイパーブレード「ワイパーエッジ®︎EX」です。
ワイパーエッジ®︎EXは、シール材に膨潤しにくい“特殊ウレタン”を採用することで、耐久性が大幅に向上。摺動抵抗が小さくスムーズに動くため、めくれることなく切粉をかきとることができます。
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〈改善後の効果〉
- クーラントに対する耐久性が向上
- テレスコカバーの摺動にスムーズに追従

自動化ラインで使われる「複合加工機」などの横軸の機械は、加工点直下のテレスコカバー上に切粉が堆積しやすく切粉のトラブルが絶えません。特に高速化するラインでは、切粉の清掃が追いつかないことも…
工作機械の導入時には、ワイパーの選定も重要になっています。(編集部)
切粉の侵入防止の提案製品
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