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スプリングバックとは|曲げ変形現象

更新日:
2025/09/29(公開日:2025/01/30) 著者:甲斐 智
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スプリングバック(すぷりんぐばっく)は、金属の曲げ加工後に材料が元の形状に戻ろうとする現象です。このため、意図した角度よりも開いた形状になることがあります。特に、自由曲げでは、低い圧力で成形するため、スプリングバックが大きくなり、曲げ精度が低下します。
一方、コイニングベンド(圧印曲げ)のように高い圧力で成形する方法では、スプリングバックが少なく、精密な曲げ加工が可能です。
加工方法の選択や金型設計の工夫により、スプリングバックの影響を最小限に抑えることが重要です。

スプリングバック|用語集
スプリングバックのイメージ
参照元コラム
金属板の曲げ加工の種類と特徴|ベンディング加工の基礎

スプリングバックを要約すると…

  • 金属の曲げ加工後に材料が元の形状に戻る現象
  • 加工方法や圧力によってスプリングバックの大きさが変わる
  • 適切な加工方法と金型設計で影響を抑制可能

「スプリングバック」とあわせて知っておきたい用語



この用語の監修者

甲斐 智
甲斐 智(Satoshi Kai)

1979年 神戸生まれ、多摩美術大学修了後、工作機械周辺機器メーカーに入社。
2020年に株式会社モノトを設立。長年に渡り工作機械業界・FA業界のWebマーケティングに携わる。
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