ターニングセンタの要約
ターニングセンタ(CNC Turning Center)は、NC旋盤をベースにマシニングセンタの機能を融合させた複合加工機です。 旋削・フライス・穴あけなど、通常は2〜3台で行う加工を1台で完結できるため、工程集約と効率化を実現します。
ターニングセンタの特徴
- NC旋盤+マシニングセンタの構成で、旋削とフライスを1チャッキングで加工。
- タレットに回転工具主軸を搭載し、フライス・ドリル加工にも対応。
- 加工ワークをつかみ直さずに多工程を連続処理できるため、位置ズレや精度低下を防止。
- 工程短縮によるサイクルタイム削減と、無人化による生産性向上が可能。
主なメリット
- 高精度化: ワークの再固定が不要で、同軸精度を維持。
- 高効率化: 工具交換や段取り時間を短縮し、稼働率を向上。
- 自動化対応: バーフィーダーやロボットによる無人稼働が可能。
- 背面加工: 対向主軸タイプではワークの受け渡し・裏面加工も自動化。
できる加工の種類
- 旋削加工: ワークを回転させて削る基本加工。
- フライス加工: 工具を回転させて平面・溝・穴を削る。
- 穴あけ・リーマ・タップ加工: 穴加工やねじ切りに対応。
- 中ぐり加工: 既存穴の拡張や精密仕上げ。
- 5軸加工: ユニバーサルヘッド搭載機では複雑形状の同時5軸制御も可能。
測定と制御
- タッチプローブ: 加工後の寸法測定や熱変位補正を自動で実施。
- NC制御にフィードバックすることで、寸法誤差の補正や品質安定化を実現。
複合加工機の分類
- NC旋盤ベース型(=ターニングセンタ): 円筒ワークに最適。タレットに回転工具を装備。
- マシニングセンタベース型: 角物や大物ワークに対応。5軸加工にも発展。
主要メーカーと動向
- オークマ(超複合加工機)、DMG森精機(2スピンドル機)、中村留、ヤマザキマザック、ツガミ、芝浦機械など。
- 自動車部品・精密部品分野での工程集約・自動化ニーズに応え、各社が高機能モデルを開発。
まとめ
ターニングセンタは、旋盤とマシニングセンタの機能を一体化し、 高精度・高効率・省人化を同時に実現する工作機械です。 1台で多工程を完結できるため、製造ラインの短縮や自動化が進む現場では欠かせない存在です。 今後はAI補正やIoT連携によって、さらにスマートな複合加工機へと進化していくと考えられます。
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