CNC自動旋盤の要約
CNC自動旋盤は、バー材(棒状ワーク)を自動で供給し、加工から切り落としまでを連続して行う自動化・量産向けのNC旋盤です。時計部品や自動車部品などの小型精密部品を、高速かつ安定して大量生産するのに適しています。
主な特徴
- 主軸背面からバー材を自動供給し、加工・切断を繰り返す。
- 長時間の無人運転が可能で、省人化・自動化に最適。
- ワーク径が小さいほど生産性が高く、精密軸物加工に強い。
NC旋盤との比較
メリット
- サイクルタイムが短く、量産効率が高い。
- 自動供給により、ワーク着脱の手作業が不要。
- 装置が小型・省スペースで、複数台の導入が容易。
デメリット
- 段取り替えに時間がかかる(品種切替が非効率)。
- 重切削や大径ワーク加工には不向き。
主な構成と種類
CNC自動旋盤は、主軸数・刃物構成・主軸移動方式によって分類されます。
① 単軸・多軸自動旋盤
- 単軸タイプ:1つの主軸で順次加工。汎用性が高い。
- 多軸タイプ:複数主軸(4〜12軸)で同時加工。サイクルタイム短縮に優れる。
② くし刃型旋盤
- 刃物を櫛状に並べ、ワークを回転させながら加工。
- 構造がシンプルでコンパクト。工程ごとの専用ラインに適する。
③ スイス型旋盤(主軸移動型)
- 主軸が前後に移動し、ガイドブッシュでワークを支える構造。
- 細長い軸物(φ1mm以下)でも、たわみなく高精度加工が可能。
- もともとは時計部品の精密加工用としてスイスで開発された。
加工例と用途
真鍮やステンレスなどの小径材に対し、旋削・穴あけ・ねじ切り・突っ切りを自動で行い、月産数千〜数万個の量産が可能です。特に自動車、電子機器、医療用部品の精密加工で多く採用されています。
代表的メーカー
- シチズンマシナリー:主軸台移動形/固定形のCNC自動旋盤。
- スター精密:スイス型CNC自動旋盤で世界的シェア。
- ツガミ:CNC精密自動旋盤を多数展開。
- エグロ:自動化対応CNC旋盤を開発。
まとめ
CNC自動旋盤は、高精度・高効率の量産加工に最適な機械であり、特に細径部品や長尺材の無人連続生産に大きな強みを持ちます。工程自動化や生産性向上を目指す現場では、NC旋盤との使い分けがカギとなります。
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