加工硬化(塑性加工)とは|変形で強度が増す加工現象
- 更新日:
- 2025/09/29(公開日:2025/09/29) 著者:甲斐 智
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塑性加工における加工硬化(かこうこうか)は、金属を塑性変形させたとき、内部の結晶構造にひずみが蓄積して変形抵抗が増し、材料が硬く強くなる現象です。
引張りや曲げを繰り返すと強度は増す一方で、延性が低下して割れやすくなります。
針金を曲げ続けると折れるのと同じ現象で、冷間加工でよく見られます。
性質を調整するためには「焼きなまし」とよばれる熱処理を行い、再結晶によって元の延性を回復させます。
- 参照元コラム
- 塑性加工とは?種類や特徴を解説
加工硬化を要約すると…
- 塑性変形で金属が硬く強くなる現象
- 強度は増すが延性が低下して割れやすい
- 焼きなましで再結晶し性質を回復できる