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加工硬化(塑性加工)とは|変形で強度が増す加工現象

更新日:
2025/09/29(公開日:2025/09/29) 著者:甲斐 智
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塑性加工における加工硬化(かこうこうか)は、金属を塑性変形させたとき、内部の結晶構造にひずみが蓄積して変形抵抗が増し、材料が硬く強くなる現象です。
引張りや曲げを繰り返すと強度は増す一方で、延性が低下して割れやすくなります。
針金を曲げ続けると折れるのと同じ現象で、冷間加工でよく見られます。
性質を調整するためには「焼きなまし」とよばれる熱処理を行い、再結晶によって元の延性を回復させます。

参照元コラム
塑性加工とは?種類や特徴を解説

加工硬化を要約すると…

  • 塑性変形で金属が硬く強くなる現象
  • 強度は増すが延性が低下して割れやすい
  • 焼きなましで再結晶し性質を回復できる

「加工硬化(塑性加工)」とあわせて知っておきたい用語



この用語の監修者

甲斐 智
甲斐 智(Satoshi Kai)

1979年 神戸生まれ、多摩美術大学修了後、工作機械周辺機器メーカーに入社。
2020年に株式会社モノトを設立。長年に渡り工作機械業界・FA業界のWebマーケティングに携わる。
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