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熱変位とは|工作機械の精度に影響する現象

更新日:
2025/09/29(公開日:2025/09/29) 著者:甲斐 智
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熱変位(ねつへんい)は、工作機械が加工中に発生する熱によって本体や主軸がわずかに伸縮し、加工寸法にズレを生じる現象です。
熱の原因は切削や研削で生じた加工熱だけでなく、主軸やサーボモータの自己発熱、切削油や周囲環境の温度変化など多岐にわたります。
その結果、工具位置が理想からずれて寸法誤差や形状精度の低下を招きます。
特に長時間稼働するCNC工作機械では、熱変位をいかに補正しながら精度を維持するかが重要で、冷却システムやセンサー補正機能が導入されています。

参照元コラム
工作機械とは?種類・仕組みを解説

熱変位を要約すると…

  • 温度変化で機械が膨張し寸法ズレが発生
  • 主軸や加工熱・外部環境が原因
  • 冷却や補正技術で精度を維持

「熱変位」とあわせて知っておきたい用語



この用語の監修者

甲斐 智
甲斐 智(Satoshi Kai)

1979年 神戸生まれ、多摩美術大学修了後、工作機械周辺機器メーカーに入社。
2020年に株式会社モノトを設立。長年に渡り工作機械業界・FA業界のWebマーケティングに携わる。
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