
SEOに影響を与えるユーザー行動とは|直帰率・滞在時間の改善ヒント
- 更新日:
- 2021/04/26 (2021/01/27 公開) 編集者:甲斐 智
SEO対策優先度
近年のSEOでは、ユーザーの「直帰率」や「滞在時間」などの行動が検索上位表示を左右していると言われています。
ユーザー行動の最適化は一般的なSEO対策とは違い、役立ってるか?使いやすいか?など、主観的で解りにくいことばかり…
「またアクセス(再訪問)したいと思えるか?」
と、ユーザー視点でサイトを改修していくことがポイントです。
この記事では「SEOに影響を与えるユーザー行動」について解説します。

SEOに影響を与えるユーザー行動とは?
「直帰率」が下がり「滞在時間」が延びるということは、ページがユーザーにとって役に立っている証拠。
サイトの使いやすさ(見づらい・遅いなど)も、直帰率・滞在時間に影響しています。
しかし、直帰率・滞在時間がSEOに直接影響を及ぼしているわけではないようです。
これらの数値を改善していくことがユーザーのためのコンテンツづくりにつながり、しいてはSEO対策となるのです。

指標となる数値は、Googleアナリティクスを導入することで「見える化」することができます。
(当社でも設定の代行が可能ですので、お気軽にご相談ください)
[用語]
直帰率 | ユーザーがサイト訪問後、すぐにページを閉じてしまう割合 |
---|---|
滞在時間 | ユーザーのサイト内での滞在・閲覧時間 |
直帰率・滞在時間を改善するヒント

「直帰率」を減らし、かつ「滞在時間」を延ばすためのヒントをご紹介します。
1.検索ニーズを満たす
コンテンツSEOに取り組み、 ユーザーの検索ニーズを満たしたコンテンツをつくることで、直帰率を下げることができます。
実験データなどを記載しているページであれば、ページ冒頭にその結果や結果へのリンクを貼りましょう。
ユーザーの即離脱が減り、直帰率を下げることができます。

2.サイト内の回遊率を上げる
ページ内の各所に 内部リンクを張り巡らすことで、滞在時間を延ばすことができます。
コンテンツ内に「関連製品」や「関連事例」などのリンクを設置して、ユーザーの興味を引いていきましょう。
回遊率の高いサイトは、ひとりあたりのページ閲覧数(セッション)も増え、検索上位表示されやすい傾向にあります。
3.サイトを使いやすくする
ユーザビリティ
サイトの「見やすさ」「使いやすさ」が、サイトの直帰率・滞在時間に大きく影響します。

ただ製造業のホームページでは、必要以上にユーザビリティにこだわる必要はありません。
ユーザーを第一に考え 「技術情報が見やすい」「製品が探しやすい」サイトづくりを心がけることで、直帰率・滞在時間は自然と改善していきます。
〈サイトのユーザビリティチェック〉※
□ テキスト(文字のサイズ・配色など)は適切か |
□ クリック要素(ボタンのサイズ・配置など)は適切か |
□ サイトの横幅は適切か |
□ リンク切れはないか |
□ 利用できないプログラム(Flashなど)を使ってないか |
※スマホ版サイトのユーザビリティについては、Googleサーチコンソールを導入することで診断することができます。
(当社でも設定が可能ですので、お気軽にご相談ください)
スマホ(レスポンシブ)対応
製造業でのスマホ閲覧率は約20%(当社調べ)とまだまだ低いですが、 サイトのスマホ対応は必須 となっています。

そんな声も多く聞かれます…
しかし2020年以降、Googleでは「モバイルファーストインデックス」という仕組みが導入されており、 スマホ対応の有無が検索上位に影響していると言われています。
最低限のスマホ対応でも構わないので、必ず対応するようにしましょう。
ページの表示速度
ページの表示速度は、サイトの直帰率に大きく影響します。

ただ速度を求めるあまり、コンテンツを削ってしまっては本末転倒。
表示速度はコンテンツを充実させるほど遅くなる傾向があるので、「画像の圧縮」や「読込み遅延」など、さまざまな工夫が必要になります。

製造業では「遅くない」速度であれば充分なことが多いです。
数値にとらわれないよう、参考程度に利用していきましょう。
この手法はニュースサイトなどで多く使われていますが、他の施策にくらべ優先度は低く、製造業では対応不要かと思います。
SNSでサイテーションを増やそう!
サイテーションには「引用」や「言及」の意味があり、 SNSで話題にされる事で、検索上位表示に貢献すると言われています。
(Twitter・Instagram・Facebookなど)

実際にどのような仕組みでSEO対策につながるかは明確ではありませんが、SNSのシェア数やSNSからの流入数が検索エンジンに評価されているようです。
販売促進のためのSEO、SNS活用引用元:セミナー情報|中小機構
新型コロナウイルスの影響等により、従来通りの対面営業が出来ず、多くの企業が売上減少という課題に直面しています。
そんな中、SEO対策をし、SNSを有効に活用することで費用をかけず、着実に売上を増加させている企業も存在します。
SNSで会社や製品を覚えてもらい、指名検索(会社名や製品名による直接検索)してもらうことで、「この会社・製品は有名だ!」とGoogleに認識される効果もあると思われます。
SEOに影響を与えるユーザー行動とは?まとめ
この記事では「SEOに影響を与えるユーザー行動」について解説しました。
ユーザー行動では一般的なSEO対策とは違い、役立ってる?使いやすい?など、主観的で測定がむずかしいことばかり…
「またアクセス(再訪問)したいと思えるか?」と自問しながら、ユーザー視点でサイトを改修していくことが行動改善のポイントです。
この記事が、製造業Web担当者さまの「SEO対策」にお役に立てばうれしいです。