SEOとドメインの関係|製造業でのドメイン選定と取得ポイントを解説
- 更新日:
- 2021/04/26 (2021/01/25 公開) 編集者:甲斐 智
SEO対策優先度
ドメインの評価は、 Google検索の 表示順位決める「指標」のひとつ とも言われています。
そのため質の高い製品ページをつくっても、評価の低いドメインでは上位表示が難しいこともあります。
気軽に取得できるドメインですが、ドメインの使い方を知らないと折角の評価をムダにしてしまうことも…
この記事では「SEOとドメインの関係」について解説します。
SEOに影響するドメイン
ドメインとは、「□□□.co.jp」や「□□□.com」などのホームページの住所のこと。
Google検索の
表示順位決める「指標」のひとつ
にされているとも言われています。
そのため ドメインの評価がさえ高ければ、少ない情報でも上位表示される…なんてことも。
ドメインの評価が、SEO(検索上位表示)に大きく影響するのです。
SEOに対するドメイン評価の重みは業界によっても異なりますが、製造業ではドメイン評価重視の傾向を強く感じます。(経験による推測です)
独自ドメインとは?引用元:独自ドメイン サービスの特徴|JANIS
ドメインとは、ドメイン名(domain name)とも呼ばれ、インターネット上の住所のようなものです。 URLや、メールアドレスには、例えば janis.or.jp のような部分があります。ここが、いわゆるドメインです。
ドメインの評価を上げるには?
(その難しさこそが、ドメインが評価基準のひとつとされる理由でもあります)
ドメインの評価を上げるためには、
継続的なコンテンツ制作
がかかせません。
地道なサイト運営の結果として、ドメイン評価が後からついてくるのです。
〈ドメイン評価を上げる3つのポイント〉
- ◎ 被リンクの質を上げる:最も重要です
- 〇 被リンクの量を増やす:重要です(相互リンク集などは逆効果なので要注意)
- △ ドメインエイジ(運用年数)を重ねる:優先度はそれほど高くありません
ドメインエイジとは
ドメインエイジとは、その名の通り ドメインの「年齢」 のこと。
ドメインを取得してから現在までの経過年数で、whois(フーイズ)などのWebサービスを使ってかんたんに調べることができます。
一般的に「ドメインエイジが古い」ほど「ドメイン評価が高い」とされ、上位表示に優位な傾向があります。
(しかし近年では効果がないと感じますので、ご参考程度にお考えください)
特に製造業では老舗サイトも多く、10年や20年などドメインエイジが高い傾向にあります。
気軽に取得できるドメインですが、思いつきで変更したり組織変更の度に取得しなおすのは極力避けましょう。
〈ドメインエイジの調べ方〉
ドメインエイジを調べるツールには、さまざまなサービスがあります。
ここではおすすめツール(ラッコツールズ)を使った、ドメインエイジの調べ方をご紹介します。
上部の「Age」に当たる部分が、ドメインエイジです
SEOに大きく影響するSSL化(https化)対応
ドメインにも大きく関係するのが、サイトのSSL化(https化)です。
SSLは個人情報が第三者に盗み見られるのを防ぐための通信技術で、SEOでは SSL化(https化)は必須 です。
SSL化されたサイトは、URLが「http://」から「https://」に変わります。
SSLの仕組み引用元:情報セキュリティ関連の技術|総務省
SSL(Secure Socket Layer)とは、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのひとつです。
クレジットカード番号や、一般に秘匿すべきとされる個人に関する情報を取り扱うWebサイトで、これらの情報が盗み取られるのを防止するため、広く利用されています。
製造業ではまだまだ「http://」のサイトが多くありますが、これらのサイトは検索エンジンに「安全ではない」と評価されSEOには不利になります。
日頃お使いのWeb会社に相談してみましょう。
製造業あるある?そのドメインちょっと待って!
製造業では「新規事業」や「販促サイト」を立ち上げた際、新しいドメインを取得することが多くあります。
しかし 新しいドメインでは、いままでの自社ドメインの評価を活用することができません 。
取得したてのドメインで上位表示を狙うには運用歴をゼロから積み重ねる必要があり、時間と労力がかかります。
(大手メーカーでは関連サイトからのリンクや広告など、豊富なリソースと資金によってデメリットを補っています)
できれば今の自社ドメインを活用しながら新しいサイトを立ち上げられるよう、検討していきましょう。
SEO対策のためのドメイン選定の事例紹介〔Q&A〕
実際のドメイン選定の事例をご紹介いたします。
サブディレクトリ型の事例
見込み客の獲得のため「金属加工のお悩みサイト」を立ち上げたいのですが、どのようなドメインで運用すれば良いでしょうか?
A. よく見かける「□□□お悩み.com」のようなドメインは、ゼロからドメインを育てる必要があります。
すでに自社ドメインをお持ちの場合は、「www.□□□.co.jp/kinzoku-onayami」のような「サブディレクトリ型」の運用をおすすめします。
〈ドメインの運用例〉
- 〇 □□□.co.jp/kinzoku-onayami(サブディレクトリ型)
- △ kinzoku-onayami.com(新規ドメイン取得)
サブドメイン型の事例
〈サブドメイン型の利用例〉
- support.□□□.co.jp(事業部ごとにサーバーを分けたい場合)
- shop.□□□.co.jp(ECサイトなどの外部サービスを利用する場合)
製造業の新規ドメイン取得のポイント
新サイトの立ち上げには「既存ドメイン」の活用をおすすめしましたが、事情により「新規ドメイン」を取得する場合には、以下のポイントを参考に選定しましょう。
英数字ドメインである
URLが日本語で表示される「日本語ドメイン」は、 当社ではあまりおすすめしていません。
ユーザーに覚えてもらいやすいメリットはありますが、日本語ドメインに対応していないSNSでは「 xn--ecxxx4c7c597xxxb2w6i.com」などと表示されてしまうため、クリックされにくい傾向があります。
〈英数字ドメインの例〉
- 〇 koujou-kaizen.com(英数字ドメイン)
- △ 工場の現場改善.com(日本語ドメイン)
ドメインにキーワードを含める
ドメイン名には、検索上位を狙いたいキーワードを入れましょう。
キーワードは英語でも構わないので、 意味のあるドメイン名にすることが重要です。
会社名やブランドなどの固有名詞もマーケティング上はかかせないため、ブランディングとSEOのバランスが難しいところでもあります。
〈キーワードを含んだドメインの例〉
- □□□-sensor.com(□□□センサの販促サイト)
- □□□-metal.jp(金属加工の見積もりサイト)
- □□□-monozukuri.org(ものずくり応援サイト)
ドメインの種類にこだわる
ドメインには「.com」や「.jp」など、さまざまな種類があります。
種類によって費用や用途などさまざまですが、製造業であらたにドメインを取得する場合は、以下のドメインをおすすめします。
co.jpドメイン
日本で登記を行なっている企業しか取得できないドメインです。
一社につき1ドメインしか取得できないため、
非常に信頼性が高い
のが特徴です。
ポイント
費用はかかりますが、法人としてまだ取得していない場合は優先して取得していきましょう。
(団体向けには「or.jp」があります)
.jpドメイン
日本国内に連絡先を置く、法人・個人が取得できるドメインです。
日本での信頼度が高く、既に「co.jp」を取得済みで新たに別ドメインを取得したい場合におすすめです。
ポイント
「.tech」や「.works」など目新しいドメインも多数ありますが、特に理由がない場合は.jpをおすすめします。
.comドメイン
世界中で広く使われている、法人・個人が取得できる商用ドメインです。
認知度は高いですが、古くから利用されているため希望の文字列が使えないことが多いです。
詳しくはご相談ください。
SEOとドメインの関係とは?まとめ
この記事では「SEOとドメインの関係」について解説しました。
気軽に取得できるドメインですが、むやみに取りすぎてWebサイトが増殖してしまうことも…
地道にドメインを育てることで、トレンドにも左右されない不動の検索順位を築くことができます。
この記事が、製造業Web担当者さまの「SEO対策」にお役に立てばうれしいです。